CakePHPクッキング

CakeEmailを使った確認画面付きの問い合わせフォーム

開発環境:CakePHP2.5.1

サイトを構築する際、大抵必要になる問い合わせフォーム。
CakePHPは確認画面を挟まず、入力してすぐ完了とするような作りが多いですが、問い合わせフォームとなるとやはり確認画面は欲しいものです。
ここでは、入力画面→確認画面→管理者にメール送信→完了画面の流れのフォームの作り方を見ていきましょう。

コントローラーの準備

まずはコントローラー側ですが、ひとまず各画面ごとのアクションを書いておきます。

<?php
App::uses('AppController', 'Controller');

class ContactsController extends AppController {

    // 入力画面
    public function index() {
    }

    // 確認画面
    public function confirm() {
    }

    // 送信処理
    public function send() {
    }

    // 完了画面
    public function comp() {
    }
}

ビューの設定

続いてビューの設定をしていきます。
入力画面(index.ctp)は下記のようにします。

<h2>問い合わせはこちらからどうぞ</h2>
<?php echo $this->Form->create('Contact', array('action' => 'confirm')) . PHP_EOL; ?>
<?php echo $this->Form->input('name') . PHP_EOL; ?>
<?php echo $this->Form->input('email') . PHP_EOL; ?>
<?php echo $this->Form->textarea('message') . PHP_EOL; ?>
<?php echo $this->Form->end('確認画面へ進む') . PHP_EOL; ?>

確認画面(confirm.ctp)は下記のようにします。

<h2>入力内容をご確認ください</h2>
<?php echo $this->Form->create('Contact', array('action' => 'send')) . PHP_EOL; ?>
<div>
    <?php echo $this->Form->value('name') . PHP_EOL; ?>
    <?php echo $this->Form->hidden('name'); ?>
</div>
<div>
    <?php echo $this->Form->value('email') . PHP_EOL; ?>
    <?php echo $this->Form->hidden('email'); ?>
</div>
<div>
    <?php echo $this->Form->value('message') . PHP_EOL; ?>
    <?php echo $this->Form->hidden('message'); ?>
</div>
<?php echo $this->Form->button('前に戻る', array('type' => 'button', 'onClick' => 'history.back()')) . PHP_EOL; ?>
<?php echo $this->Form->end('送信する') . PHP_EOL; ?>

入力された内容はvalueメソッドを使い、次の画面に渡すためにhiddenメソッドを使っています。
また、入力をやり直すためにbuttonメソッドを使い、history.back()のJSを指定しています。その時、typeにbuttonを指定するのがポイントです。

モデルの指定

上記のようにビューを指定すると、Contactモデルを使うことになるので、そちらの設定をします。
まずはコントローラー側でモデルの呼び出し設定をします。

<?php
class ContactsController extends AppController {

    public $uses = array('Contact');
}

次にモデル側ですが、今回はDBを使わないので、次のように設定しておきます。

<?php
App::uses('AppModel', 'Model');

class Contact extends AppModel
{
    public $useTable = false;
}

本来はモデルでバリデーションの設定を行うのですが、今回は割愛します。(後日追加する予定)

CakeEmailでメール送信

最後にメールを送信する処理になります。
まず、app/Config/email.php.defaultをemail.phpにリネームします。
そして、そのファイルを開いてみると、デフォルトで色々と記載されています。
今回はdefaultの部分を使ってやっていきます。

<?php
public $default = array(
    'transport' => 'Mail',
    'from' => 'from@example.com',
);

fromに送信元のメールアドレスを記載しておきます。

次に送信されるメールのテンプレートを準備します。
app/View/Emails/text/contacts.ctpを作成し、以下の様に書いておきます。

名前:<?php echo $name . PHP_EOL; ?>
メールアドレス:<?php echo $email . PHP_EOL; ?>
メッセージ:<?php echo $message . PHP_EOL; ?>

最後にコントローラー側の設定です。

<?php
App::uses('AppController', 'Controller');
App::uses('CakeEmail', 'Network/Email');

class ContactsController extends AppController {

    // 送信処理
    public function send() {
        $email = new CakeEmail('default');

        $email->config(array(
            'template' => 'contacts',
            'viewVars' => array(
                'name' => $this->request->data['Contact']['name'],
                'email' => $this->request->data['Contact']['email'],
                'message' => $this->request->data['Contact']['message'],
            ),
            'to' => 'to@example.com',
            'subject' => 'お問い合わせ',
        ));
 
        if ($email->send()) {
            $this->redirect('comp');
        } else {
             // メール送信失敗の処理
        }
    }
}

まず、App::usesでCakeEmailを使うことを明示しておきます。
そして、CakeEmail(‘default’)でemail.phpで設定したdefaultを使うことを指定します。
configの部分は各種設定で、templateはテンプレートの種類、viewVarsはテンプレートに渡す変数、toは宛先、subjectは件名になります。
そして、$email->send()でメールが送信されます。

複数の宛先に送信

複数の宛先に送付するには、toに配列で渡せばOKです。

<?php
$email->config(array(
    'template' => 'contacts',
    'to' => array('to@example.com', 'to2@example.com'),
    'subject' => 'お問い合わせ',
));
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