アソシエーション
開発環境:CakePHP2.5.1
CakePHPの便利な機能の一つにアソシエーションがあります。
アソシエーションはそれぞれのModel間をつなぐ役割をしてくれます。
そのアソシエーションは全部で4種類あります。
アソシエーション名 | リレーションシップ |
---|---|
hasOne | 1 対 1 |
hasMany | 1 対 多 |
belongsTo | 多 対 1 |
hasAndBelongsToMany | 多 対 多 |
アソシエーションは2つのModelをつなぐことはもちろん、3つ以上のModelをつなぐことも可能です。
ただし、そのようにどんどんつないでいくとコードが煩雑になり、バグが発生する可能性が増えてしまいます。
ですので、アソシエーションはとても便利な機能の一つですが、あまり使用せずに、必要な場合は対応したSQLのビューを作成し、それを単体Modelとして呼び出すとシンプルなコードになり、可読性があがり、バグの発生を減らすことができるのでおすすめです。
シンプルなアソシエーション
UserモデルがProfileモデルと繋がる場合、まずはUserモデルにProfileモデルとのアソシエーションを定義します。
<?php class User extends AppModel { public $hasOne = 'Profile'; }
この時の各テーブルの構造の条件としては、Userモデルはid、Profileモデルはuser_idが必要となります。
そして、コントローラー側でいつも通りにfindをするだけでProfileデータも取得することができます。
<?php public function index() { $data = $this->User->find('all'); print_r($data); }
結果は次のようになります。
Array ( [0] => Array ( [User] => Array ( [id] => 1 [first_name] => 山田 [last_name] => 太郎 ) [Profile] => Array ( [id] => 1 [user_id] => 1 [food] => イチゴ ) ) )
多階層でアソシエーションデータを取得
UserモデルがProfileモデルと繋がっていて、更に、ProfileモデルがFoodモデルと繋がっているような多階層でアソシエーションを組みたい場合は次のようにします。
まずはUserモデルにProfileモデルとのアソシエーションを定義します。
<?php class User extends AppModel { public $hasOne = 'Profile'; }
この時の各テーブルの構造の条件としては、Userモデルはid、Profileモデルはuser_idが必要となります。
次にProfileモデルにFoodモデルとのアソシエーションを定義します。
<?php class Profile extends AppModel { public $belongsTo = 'Food'; }
この時の各テーブルの構造の条件としては、Profileモデルはfood_id、Foodモデルはidが必要となります。
そして、コントローラー側でいつも通りのfindの前にrecursiveの設定をする必要があります。
<?php public function index() { $this->User->recursive = 2; $data = $this->User->find('all'); print_r($data); }
これで2階層までアソシエーションをしてくれるようになります。
結果は次のようになります。
Array ( [0] => Array ( [User] => Array ( [id] => 1 [first_name] => 山田 [last_name] => 太郎 ) [Profile] => Array ( [id] => 1 [user_id] => 1 [food_id] => 1 [Food] => Array ( [id] => 1 [name] => イチゴ ) ) ) )
一時的なアソシエーション
アソシエーションをModelに記載すると常にアソシエーションを組むことになりますが、一時的にアソシエーションを使いたい時があります。
そんな時は、使いたい場所でbindModelを設定することで対応できます。
例えばコントローラーで使う場合は以下の様になりまます。
<?php $this->Post->bindModel( array('hasOne' => array( 'User' => array( 'className' => 'User' ) ) ) ); $data = $this->Post->find('all');
注意しなければいけないのが、この設定は1回の呼び出しにしか効果がないので、ページネーションで使う場合には第二引数にfalseを設定する必要があります。
paginateは内部的にデータを取得するSQLとカウントするSQLの2回呼び出されるためです。
<?php $this->Post->bindModel( array('hasOne' => array( 'User' => array( 'className' => 'User' ) ) ), false ); $this->Paginator->settings = $this->paginate; $data = $this->Paginator->paginate('Post');
主キーを変更する
通常モデルはidが主キーになっていますが、アソシエーションを組む際にidとは違うカラムをキーとしたい場合があります。
そんな時はprimaryKeyを使います。
<?php class Post extends AppModel { public $primaryKey = 'sample_id'; }